高松高校吹奏楽部Diary: 定期演奏会レポート その6

2014年4月13日日曜日

定期演奏会レポート その6

どうも、57代sax小椋です。
またまた更新の間隔があいてしまいましたが3部+アンコールの定期演奏会レポートをすることにしましょう。

~Ⅲ部~


第3部1曲目は、グリエール作曲、バレエ音楽「青銅の騎士」よりです。

曲の紹介の前に指揮者の紹介を、
毎年3部の最初は当部活OB会の名誉会員でもある、植田誼先生に指揮をお願いしています。先生は以前、高高吹奏楽部の顧問を務められており、とても芸術的な指揮が先生の魅力です。

そんな先生の指揮のもと演奏する曲「青銅の騎士」は、吹奏楽コンクールでも演奏されることの多い作品です。
「青銅の騎士」とは、旧ロシア帝国の首都であるサンクト・ペテルブルクを創設したピョートル大帝像のことで、観光名所の一つでもあります。
ソチオリンピックの開会式でも登場しましたね。(気づいた人いるかな?)
こんな感じ↓
ファイル:The Bronze Horseman.jpg
帰属: James G. Howe(青銅の騎士 - Wikipedia

さて、2曲目はバルトーク作曲、「舞踏組曲」よりです。この曲は私たちが1年間練習してきた曲で、吹奏楽コンクールでも演奏した、思い入れの強い曲でもあります。
このTBB57・58代は全員で31人という比較的小編成で(Euph.がない!)活動することとなり、去年の今頃は活動の在り方について、とても悩んでいました。しかし、1年間の活動を通して、技術的にはまだまだ未熟ではありますが、TBBらしさやTBBの音楽というものに各部員向き合うことができたかなと思います。TBBの演奏を通して何かを感じとってもらえたなら幸いです。

最後にプログラムノートにも書いた楽曲紹介を載せます!

 バルトーク・ベーラ(18811945)は20世紀最大の作曲家の一人として有名ですが、ハンガリーをはじめとする各地の民族音楽の収集と研究という分野でも重要な人物です。
 この舞踏組曲は、1923年夏、ブダペスト市成立50周年記念音楽祭のために作曲されました。曲中にはハンガリー風の旋律以外にもルーマニア風、アラブ風など、民族的な色彩にあふれています。ただし、それらはすべてバルトークによるイミテーション(模倣)であり、民謡の語法を消化して独自のスタイルを確立させた頃の作品であるとも言えます。
様々な民謡のスタイルを使って、彼が表現したかったこととは何でしょうか。バルトークは後に「あらゆる戦争と紛争を超えた諸民族の共存のために」という言葉を残しています。戦後の混乱の中で、当時は発言し難かったイデオロギーを彼は音楽によって表現していたことになります。彼にとって思想は、音楽と切り離しては考えられない存在であったといえるでしょう。

                   

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